2008年04月01日

教養を身につけることの重要性

大学における外国語学習と実社会における自己実現との橋渡しをするのが教養教育の役割です。皆さんは、卒業後、実社会で何を実現したいですか。外国語の能力を活かして社会で何か意義あることを実現したいとは思いませんか。これからの人生の目標とその社会的意味を考えながら勉強に励む——そのことが、大学生活を有意義なものとするためには、とても大切です。教養教育は、それを考えるための手懸りを提供することを、使命としています。自分が実社会で何を実現したいのか、そのために何を身につける必要があるのか、教養教育の諸科目を通して、社会の仕組みや問題についての見識を深めながら、しっかり考えてください。

教養教育科目とは何か

教養教育科目は各語学科の科目とは別に設けられた、全学科の学生が自由に学べる科目です。本学では、1年次生への教養基礎科目と2年次生以上の教養研究科目があり、教養研究科目は次のような領域に分けて科目履修の目安としています。

①国際関係領域---この領域には、「国際政治史」「国際経済の仕組み」など国際関係の原理や仕組みを明らかにする科目、国際関係で学んだ原理を「ヨーロッパ」「アジア」「低開発地域」などの地域理解に応用する地域研究、「国際貢献」や「国際協力」など国際平和の基礎を学ぶ科目が配置されています。

②地域文化領域---この領域には、人間の活動や思索に関係する美術、宗教、哲学、スポーツなどの諸文化の基礎を学ぶ科目、「ヨーロッパの歴史と思想」「日本の文化と歴史」「中東の歴史」など地域の文化、地域の歴史および地域文化の交流を学ぶ「東西文化の交流」「日欧の交流」などの科目、各地域の現状理解を深める「現代のヨーロッパ」「現代のアメリカ」「現代のアジア」などの科目が配置されています。

③現代社会領域---この領域では、「情報コミュニケーション」「メディア文化論」「比較情報産業」など情報・メディアについての理論的技術的知識を学ぶ科目、「貿易の仕組み」「外国為替の仕組み」「簿記会計の仕組み」「現代とビジネス」などビジネスに関する実務面を身につける科目、教育や社会環境・地球環境、福祉・公共性についての認識を高める「教育の課題」「都市と環境」「憲法」「福祉とボランティア」などの科目が置かれています。


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総合科目「言語と平和」について

建学の精神である「言語を通して世界の平和を」を理解することによって、京都外国語大学の教育の姿勢を知ってもらうこと。さらに大学で学ぶことの意味を考えてもらうことがその最大の目標である。

① 春学期の授業「言語と平和Ⅰ」は、平和のさまざまなテーマについてその分野の専門家にリレー形式で講義してもらい、平和学の初歩を学んでもらう。
② 秋学期の授業「言語と平和Ⅱ」は、35名程度のクラスに別れ、平和についての自分自身の関わりをより深く追求していくなかで、論理的な考え方や文章能力、プレゼンテーション能力を身につけてもらう。

この授業は建学の精神を理解するとともに、これから大学で学習していくにあたっての基礎的な能力を訓練していく場となるが、こうした能力は社会で生きていくためにも必要なものであり、私たちは大学で学ぶことと社会で一定の役割を果たしていくこととは深く繋がっていると考えています。